カスタマーコンサルティングチームの西村 啓です。
現在、Treasure Data CDP を導入されたお客様へのコンサルティング業務を担っております。サポート範囲は、導入フェーズから、実際の利活用フェーズまでとなっております。私自身は、2019年12月のトレジャーデータ入社まで広告代理店でアカウント業務、メディア業務を実施しており、全く違う世界の人間でした。
トレジャーデータへ入社してから、いくつかのプロジェクト運営を実施してきた経験を元に
1回目:Treasure Data CDP導入を推進していく中で、抑えておくべきポイント
2回目:Treasure Data CDP 導入中に気をつけたいポイント整理(CRM施策の高度化)
をご説明いたしました。
3回目の今回は、Treasure Data CDPの活用方法として「オフラインメディア施策結果の可視化」の事例をご紹介いたします。
はじめに
Treasure Data CDPの活用方法は、弊社のHPにも下記システム概要図のご説明がございますが、ご契約企業に応じて、様々な施策で活用いただいております。中でも、MAツール連携や、デジタルマーケティング連携をご利用いただいているご契約企業様は非常に多いです。
そのような中で、今回、Treasure Data CDP の活用方法として「オフラインメディア施策結果の可視化」方法の事例をご紹介いたします。なお、今回ご紹介するオフラインメディア=テレビ広告です。
テレビ広告の効果の可視化とその後の施策設計を実施したい
私が担当しているご契約企業様からご依頼いただきました課題を、Treasure Data CDPを活用し、テレビ広告掲載時のHP流入状況を可視化することで解決したいと考えました。
- ご契約企業様の会員情報と紐付けし「テレビ広告を見たであろう会員」を抽出
- 上記、抽出した会員を可視化、さらに1to1マーケティングへの活用
テレビ広告を可視化していく上での前提条件の整理
テレビ広告を可視化していく上でのポイントの整理
- テレビ広告を見た人を特定する事は不可能
- ご契約企業様のHPに設定したTreasure Data CDPのタグからHP流入会員を特定→会員情報を紐付け
- 上記会員情報を元に、可視化(ダッシュボード化)及び、1to1マーケティングの実施
→”テレビ広告見たであろう人を「別の形」で定義付け” し、可視化
※今回のプロジェクトにおいては「ご契約企業様へのHP流入会員」と定義付け
テレビ広告を見たであろう人=「ご契約企業様へのHP流入会員」を抽出
※テレビ広告放送時間もしくはテレビ広告放送番組時間の特定
(下記、ご契約企業様毎で、設定状況は異なると想定 / 本プロジェクトにおける設定)
- ”テレビ広告” 放送時間から、●分毎で、Web アクセス状況を可視化
- ”テレビ広告” 放送番組時間内で、Web アクセス状況を可視化
※過去との差分(※)を確認する上で、上記と同じ条件での、1週間前/1ヶ月前でのHPアクセス状況との比較を実施し、効果を可視化するがポイントとなっていく。
テレビ広告を見たであろう人(会員)を可視化、さらに1to1マーケティングへの活用
※Treasure Data CDPのタグで取得済みCookie情報と、会員情報の紐付きを前提(ID統合実施済)
上記、ID統合が実施され、可視化 / 1to1マーケティングの実装が可能となります。
※こちらについては、次回のブログにて、ご紹介をさせていただきます。
まとめ
Treasure Data CDPのご契約企業様にとって、デジタルマーケティング領域における可視化施策連携というのは、非常に重要なポイントであると理解しております。その中で、オフラインメディア施策の効果を可視化する手法について、ご紹介させて頂きました。次回のブログでは、実際の利活用について、ご説明を実施いたします。