初回の「Treasure Data CDP活用のはじめの一歩」ではTreasure Data CDPをご利用いただくにあたって、必要な手順を簡単にまとめてご説明いたしました。また、2回目となるTreasure Data CDP活用のはじめの一歩-詳細編(1)-では「具体的にやりたいことを決める為の方法」についてご説明しました。
3回目に当たる今回は、必要な手順の内の一つ「やりたいことに必要なデータを用意する」ということに焦点を当ててご説明いたします。なお、このコンテンツの想定読者は、下記の方々です。
- Treasure Data CDPの使って成果を出せと言われたが、実際にどのような成果を出すのが良いか明確になっていない。
- Treasure Data CDPを使いこなすにあたって、何が成功パターンなのか知りたい。
具体的にやりたいこととは何なのか、まずはそこを一つづつ明確にしていきましょう。初回の「トレジャーデータはじめの一歩」では具体的にやりたいことを決める方法で下記のようにご説明しました。
Step 2:やりたいことに必要なデータを用意する
まずは必要なデータを取得する方法を検討する必要があります。そのため、まずは自社がどのようなデータを持っているのか把握が必要です。皆様の所属部署では持っていないデータを他部署では持っているということもあります。自社の持つデータの棚卸しをし、そこから施策実施に必要な情報があるのか無いのかを判断してみましょう。上記を実施した上で、不足の情報があれば新たに取得を開始すれば問題ありません。
上記のように、やりたい施策毎に必要な上納の棚卸しが必須になります。その際にどのように行うかを今回は説明したいと思います。まずは、顧客データの紐付け出来るデータはなにか、それはどこにあるかを考えます。紐付けできないデータは、利用できないためです。
まずは、上記の「人」「端末」「ブラウザ」の3つに分けて考えてください。なお一番上の人の部分には、アンケート情報なども含まれます。アンケート情報にメールアドレスなどがあればそこから紐付けが可能だからです。次にどのIDを利用して顧客データを紐付けるのかを整理しましょう。現在取得しているデータを整理することで、紐付けの元となるIDを保有していないデータが存在しているかなどがわかります。例えば、前述のアンケート情報の場合、アンケート情報の中に他のデータと紐付ける情報(顧客IDやメールアドレスなど)がない場合は、活用できないデータとなります。
まずは自社で持っているデータを下記のように一覧表にしてみることをおすすめします。この一覧表を作ることで、どのIDがデータを紐付けるのに有効なのかがわかります。下記の例ですと、データセンターで保有している会員情報にて「顧客ID」「会員ID」の紐付けがされている為、全てのデータを紐付けることが可能となっています。
仮に、「顧客ID」と「会員ID」の紐付けができない場合は、購買履歴をもとにアプリの最適化などができない状況になってしまいます。万が一、そのような形になっていたとしても安心してください。いますぐ紐付けできるように不足しているデータを取れるようにすればいいだけです。
上記のようにデータの現状を確認したら、今後のデータ取得のために、自社内でデータの統合ルールを明確にしましょう。ルールを明確にすることで、今後新たにデータを追加する際にも、統合に必要なIDを取得し忘れ、使えないデータを集めてしまうと言ったような事を防ぐことができます。
いかがでしょうか。上記まで完了させれば、やりたいことに必要なデータを用意することが可能になったかと思います。次回は、「用意したデータを収集・加工・集計する」ことについてご説明させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございます。また次の記事でお会いできると幸いです。
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