皆さまもよくお使いのSNS広告のうち、今回はFacebook社が提供する「カスタムオーディエンス」のAudience Studioを使った連携方法についてご紹介いたします。
Facebookカスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスとは、Facebook社が提供する広告のターゲット設定オプションの1つで、自社で保有する顧客データなどとFacebook社が持つデータから既存の顧客を見つけ出し広告配信が可能な機能です。例えば、リピート促進目的で「1度だけ購入したことがある人」に広告を配信することや、逆に「3回以上来店歴がある人(=リピーター)には配信したくない」という場合は、顧客データからリピーターだけをリスト化し除外設定をすることでキャンペーンの最大化を図ります。
連携キーとしては、IFA(IDFA、GAID)、email、電話番号、PAPIの活用が可能です。詳細についてはこちらの記事も合わせてご参照ください。
※CDPから広告配信ソリューションへの連携について
配信に利用するリストについては、広告代理店担当者やFacebook社の方とご相談の上、選定頂くことが良いかと思います。
連携における手順
連携に必要な作業を順を追ってご説明いたします。
1:カタログよりOAuth接続を行う
Treasure Data CDPのConsole画面からIntegrations Hubに入り、Catalogの中からFacebook Custom Audienceを検索し選択します。
そして、Authentication方法を選択します。Facebookの既存のOAuth接続を選択するか、OAuth接続の下のリンクを選択し新しい接続を作成します。
※Facebook側ではTreasure Dataへのアクセスを許可します。OKボタンを押しますと、Catalogページにリダイレクトされますので、再度Authenticationの作成から繰り返し接続に名前をつけます。
2:Audience Studioからアクティベーションする
Audience Studioを利用し、Facebookへのアクティベーション設定を行います。ここからは、Audience Studioの最新バージョンのv5の画面を使用しご説明します。利用するペアレントセグメント内のFBに連携するセグメントを新規作成もしくは、既存のセグメントを選択後、アクティベーションタブから新しいアクティベーションを作成頂きます。
そうしますと、以下のような画面に遷移しますので必要なパラメータを入力し作成・実行します。
- アクティベーション名:任意の名称を設定
- 認証:先ほど作成したAuthenticationsから選択
- Ad Account ID:連携するFacebook広告アカウントID
- Custom Audience Name:作成するオーディエンスリストの名前
- Custom Audience Description:作成するオーディエンスリストの説明
- Page ID:FacebookページID
- Initial intervals in milliseconds between retries:再試行間の初期間隔。回復可能なエラーが発生した場合に再試行する間隔(ミリ秒単位)
- Retry limit:再試行制限
※詳細に関しましては、弊社のドキュメントも合わせてご確認ください。
https://docs.treasuredata.com/display/public/INT/Facebook+Custom+Audience+Export+Integration
以上が実際の連携方法となります。これを機に日本で活用されている主要なSNSの一つであるFacebook広告の活用をはじめてみてはいかがでしょうか。