Treasure Data CDPの利用方法として、BIツールからTreasure Data CDPに接続し、分析や集計を行う方も多いと思います。ローカル環境にインストールされたBI toolから、Treasure Data CDPへ接続する際に、情報セキュリティの理由からProxy Serverを経由する必要があるケースもあります。そのような場合に、Treasure Data CDPと接続するには、どのような選択肢があるのかをご紹介します。
今回の記事では、BIツールの1つであるTableau Desktopを例にして、Proxy Server経由でのTreasure Data CDPへの接続方法を解説します。
ドライバの種類
Treasure Data CDPで利用できるPrestoには、JDBC/ODBC の2つのドライバがあります。それぞれのドライバの違いに関しては詳しく解説しませんが、どちらもローカル環境とPrestoの間を繋ぐ役割をしてくれるものです。
JDBCドライバはPresto公式のもの*1 が用意されており、ODBCドライバはTreasure Dataが開発したもの*2 が用意されています。Treasure Dataが開発したODBCドライバはWindows 64bitに対応したものしかありません。それ以外のOSを利用されている方は、JDBCドライバを選択していただく必要があります。Treasure Dataが開発したODBCドライバを利用する際には、TableauがPrestoに互換性のある SQLクエリを使用するように制御するファイルを一緒に利用していただく必要がありますので注意していただければと思います。
*1 https://prestodb.io/docs/current/installation/jdbc.html
*2 https://docs.treasuredata.com/display/public/PD/ODBC+Driver+for+Presto
Proxy Serverの設定
JDBCドライバの場合
Tableau DesktopでJDBCドライバを利用する場合、proxyの設定*3 を.propetiesというファイルに書き込むことでProxy Serverの設定が可能になります。しかし、JDBCドライバは、Proxy ServerのUser認証に対応していません。User認証が必要な場合は、JDBCドライバでなくOSでUser認証の設定が必要になります。具体的な方法は、Tableau Desktopのバージョンや使用環境によって異なるため今回の記事では割愛します。
*3 https://prestodb.io/docs/current/installation/jdbc.html
ODBCドライバの場合
Tableau DesktopでODBCドライバを利用する場合は、OSでproxyを設定する必要があります。ここではWindows環境についてのみ解説しますが、DSN設定を行うことでProxy Serverの設定とUser認証の設定の両方が可能です。
まとめ
各ドライバからのProxy Server、認証の設定をまとめると以下の通りになります。
JDBCドライバ | ODBCドライバ | |
OS: Windows 64bit | Proxy Serverの設定:◯ User認証の設定:✕ |
Proxy Serverの設定:◯ User認証の設定:◯ |
OS: mac | Proxy Serverの設定:◯ User認証の設定:✕ |
(用意されていない) |
環境やバージョンによって、異なる部分もありますがひとまずの指針として、今回の記事がお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。