カスタマーコンサルティングチームの関根大輔です。
ここ数年、オンオフ統合マーケティングというキーワードをよく耳にします。マーケティング投資に対する説明責任が(社内外問わず)高まる中で、テレビCMの費用が大部分を占める企業様も多くいらっしゃるかと思います。昨年、一部の放送局がスポットCMを1枠(15秒)で販売開始した事や、視聴率調査会社が個人視聴率(これまでも個人視聴率は存在したが、2020年春頃より指標が世帯から個人へ変化)の提供などを開始した事を契機に、テレビCMをオンライン広告のように運用し、成果をあげようとする動きも出始めています。
そこで、本日はTreasure Data CDPを活用したテレビ視聴データの可視化について仕組みと概要についてご紹介致します
仕組みと概要
- インターネットに結線されたテレビ視聴ログデータを活用し
- IPアドレスもしくはTreasure DataのID(global ID)、をキーにして
- テレビ視聴データと自社データ(WEBアクセス、EC購買、アプリダウンロードデータなど)を紐付け
これにより、例えばテレビ視聴時にWEBへのアクセスがどの程度あったのか、購買がどの程度あったのか、アプリへのダウンロードへどの程度貢献したのか。毎分のテレビ視聴データと紐づけることにより、これまで見えてこなかったテレビの影響が見えてくることになります。
また、外部データ(店舗購買データなど)を重ね合わせることにより、横断的にテレビ視聴による影響を分析・可視化することが可能になってくるのではないかと考えます。今回ご紹介させて頂いたケースは、視聴者様より許諾を得た、取得可能なテレビ視聴ログデータ(有料)提供会社様との連携を想定したケースとなります。
現在、テレビの影響力の可視化については、さまざまな企業様が取り組もうとされてる一方で、個人情報保護法や、Cookie規制が進むにつれて、何をキーとしてデータをつなぎ、その影響力を可視化するのか、そういった事を合わせて考えていかなければならないのも一つの課題だと思っています。オフラインデータとの連携の可能性が広がる中、上記課題も含めて、私自身その動向を追いかけていきたいと思います。