今回は、TreasureDataCDPの機能の1つである、AudienceStudioに必要なMasterSegment設定準備について解説します。
MasterSegment
実際にAudienceStudioの中で最も頻度高く使われる機能でもあるSegmrnt & Funnelsは、データを投入しすぐに使えるという訳ではなく、元データであるMasterSegmentを設定しておく必要があります。MasterSegmentの設定に必要なデータとして、Master/Attribute/Behaviorの3種類のTableがあります。
- MasterTable: Masterとなるためのユーザーが含まれるデータ
┗CookieID/Emailアドレス/会員ID等 - AttributeTable:ユーザーの属性情報が含まれるデータ
┗会員データ/性別/年齢/居住地等 - BehaviorTable:日時が紐付く行動が含まれるデータ
┗Web/Appのアクセスログ、購買データ等
MasterSegmentの設定
それぞれのTableのデータを、ユーザー識別子をKeyに紐付けを行います。例えば、MasterTable内にある会員IDと、AttributeTable内にある会員データに含まれる会員IDを紐付ける事で、「会員ID○○○であり、&男性であり、&30代であり、&東京在住」といったデータになります。また、MasterTable内にあるEmailアドレスと、BehaviorTable内にあるEmailアドレスを紐付ける事で、「○○@○○.comであり、&0時00分に商品□□を購入」といったデータになります。
MasterTable内にAttributeTableにもBehaviorTableにもKeyを保持している事から、両方のTableデータを組み合わせて把握することが可能になり、「会員ID○○○であり、&男性であり、&30代であり、&東京在住かつ○○@○○.comであり、&0時00分に商品□□を購入」といった属性と行動を組み合わせたデータとなります。
MasterTable側から紐付ける元となるDatabaseとTableを指定し、Foreign KeyとJoinKeyをAttributeTable/BehaviorTable側から指定し、それぞれ活用していきたいカラムを追加していくことで、AudienceStudioのSegment & Funnelsでも利用できるようになります。
ただし、AttributeTableとBehaviorTableの両方が必要という訳ではなく、実際にはどちらがあればMasterSegmentの作成は可能です。準備に時間がかかる等問題があれば、まずは一度今あるデータのみで作成してみてAudienceStudioを一度活用した上で投入データを改めて検討してみてもいいかもしれません。また、作成したMaterSegmentを更新するスケジュールや更新時のSQLエンジンの選択も可能となっています。
いかがでしたでしょうか。目的や用途に合わせてMasterSegmentを複数設定いただき、実際に施策活用時のSegmentを作成するためのAudienceStudioのSegment & Funnelsを効率良く、効果的に利用して頂ければ幸いです。
ご不明な点等ありましたら、弊社のカスタマーサクセス担当迄ご相談いただければと思います。また、トレジャーアカデミーではAudience Studioについて演習を交えた講義を開催しております。詳細はこちらをご参照ください。