トレジャーデータの阪口 暁です。
CDPの導入・推進をご支援する中で、
- 初期データが少なく、何のユースケースから手をつけて良いかわからない
- いくつかの施策には繋がっているが、組織への定着、将来的な展開へ繋がっているか など判断する指標がない(結果、近視眼的な施策効果の良し悪しでしか判断できない)
- 特定の部署・領域でしか、活用が進んでおらず、上手くCDPの費用対効果を高めることができていない
など、プロジェクトの推進・成果管理をどうすべきかというご相談を頂く機会があり、本記事では、それらの手助けになる、プロジェクトの推進・成果管理のフレームのご紹介をさせていただきます。
実現するための仕掛け
CDPを導入する多くの企業やプロジェクトは、データ利活用やDX推進というデータやテクノロジーを活用し、単一機能・施策の改善ではなく、幅広くビジネスや施策の改善・拡張を目的としているケースが多くあります。そのため、一発必中の成果だけではなく、継続的に様々なユースケースの試行やPDCAのループを回し、成功確率やインパクトを高める以下の仕掛けが必要と考えます。
テーマ・ユースケース創出とポートフォリオ管理
- 全体像を踏まえつつ、難易度・インパクト(KPI)を軸にポートフォリオ管理
ステージゲート型実行
- ユースケースの統廃合も含めて最適化できるステージゲート発想
- 企画・試行・定着の段階管理し、見極めを行う
学習ループの体制・基盤整備
- データ起点の施策・業務設計/実行サイクルの実現する基盤と体制
組織におけるプレゼンス獲得とレバレッジ
- 外部発信・第三者評価により各領域のユースケース創出・推進をプロアクティブに動かす風土作り
プロジェクト推進・成果管理のフレーム全体像
上記の仕掛けを踏まえた全体像は以下の通りです。施策単一の評価だけでなく、一連のテーマ〜試行、定着までのプロセスを定量的・段階的に評価していくことを推進していくことが重要であると考えます。
おわりに
本記事では、主に、プロジェクトの推進や成果管理のフレームに関してご紹介をさせていただきました。今後のプロジェクト推進や成果管理を検討していく上での参考になれば幸いです。より具体的な内容は、カスタマーサクセス、またはTreasure Academyなどでご相談ください。