はじめに
トレジャーデータは、Cookieに依存せずに広告コンバージョンの計測を支援する機能「Conversion API」への対応を開始しました。2023年3月現在、Yahoo!広告、LINE広告、Facebook広告、Google広告の4社に対応しています。本ブログでは、Conversion APIが必要となっている背景と、その実現によるメリットについて解説します。
Conversion API 開発の背景
昨今、国内外で個人情報の取り扱いに関する規制が強まっており、プライバシー保護の観点からも、CookieやIDFAなどを活用したマーケティング手法は見直しを迫られています。この変化に伴い広告プラットフォーム企業は、広告主が持つ顧客データを直接広告プラットフォームへ送信し、プライバシーに配慮しつつ広告のコンバージョン計測や最適化の精度向上を行う機能が必要となっていました。
Conversion API のメリット
これまでは、顧客データを広告プラットフォームに連携するには、各プラットフォームの仕様に合わせて個別に連携の開発を行う必要があり、開発後もAPIの仕様変更などが発生した際には、自社で対応していく必要がありました。今回、Yahoo!広告、LINE広告、Facebook広告、Google広告への連携に対応したことにより、Treasure Data CDP導入企業は、新たな開発を行うことなく広告プラットフォームと連携し、連携後もメンテナンスフリーでコネクタやWF(ワークフロー)を利用することによって自社の顧客データを広告に連携することが可能となりました。
なお、LINE広告については、Treasure Data CDPから顧客データをLINE広告へ連携するだけでなく、LINE広告のパフォーマンスレポートのデータをTreasure Data CDPへインポートする(戻す)ことも可能となっています。
活用時の注意点
連携のキーはメールアドレス、電話番号、UID(LINE広告の場合)、となります。
Yahoo!広告については、2023年4月現在、電話番号の設定自体は可能ですが、データ取得は対象外となります。データ取得が可能となるタイミングは、改めてご案内します。
連携の詳細について
連携の詳細は下記マニュアルをご確認ください。
Facebook広告
https://docs.treasuredata.com/display/public/INT/Facebook+Conversions+API+Export+Integration
Google広告
https://docs.treasuredata.com/display/public/INT/Google+Enhanced+Conversion+Export+Integration
LINE広告
https://docs.treasuredata.com/display/public/INT/LINE+Conversion+Export+Integration
Yahoo!広告
https://docs.treasuredata.com/display/public/INT/Yahoo%21+Ads+Conversion+Export+Integration
その他ご不明な点があれば、担当カスタマーサクセスまでご連絡ください。