今回は、検討できる打ち手の中から広告施策についてご紹介いたします。ご契約企業様とお話していると「分析基盤をまず作ってから」というお話を聞くことが多いように感じます。その後の施策として、CDPを活用して分析したユーザーをそのまま広告配信に繋げることで、一貫性を持った施策を実現していくことができるようになっています。今回は、データを分析し、出てきた結果を踏まえ広告への施策へ活かすための「広告配信への連携」についてお話しさせていただきます。
よく活用されているだろう、Facebook Custom Audienceの連携方法をご説明いたします。Treasure Data CDPから連携するデータをFacebookのオーディエンス内にカスタマーリストとして反映し、広告配信や除外に活用できるようになります。 連携して活用できるデータは、
- メールアドレス:
- MobileID(IDFAまたは、AAID)
- 電話番号:E.164番号
等がSHA-256のアルゴリズムでハッシュ化し連携できます。データの連携にあたってFacebookのルールに沿うよう、ハッシュ化処理は(基本的に)Treasure Data CDPで自動的に行います。※このハッシュ化の際に既にハッシュ化されているデータの場合は2重でハッシュ化されることはありません。
実際に利用するまでの順番としては、
- コネクタを作成
- クエリを定義し実行
の2つになります。
コネクタを作成
- TD ConsoleのIntegrationHubのCatalogを押します。
- 一覧を表示します。
- Facebookで検索し、Create Authenticationからコネクタの作成を行います。
- 既にFacebookのアカウント情報が出てくる場合は必要ありませんが、新規で作成する場合は情報が無いと思うので、Click hereから飛んで頂き、データを連携したいFacebookのアカウントにログインしてください。※このタイミングでTreasure Data CDPへのアクセスの許可も同時に行ってください。
- その後、1–3を繰り返して頂き、4にFacebookのアカウントが表示されていることを確認し、選択します。最後に名称を入力して完了です。
クエリを定義し実行
次に、AudienceStudioやSQLで作成した内容を踏まえて、設定を行います。
前項で名称を入力したAuthenticationを選択します。
詳細を改めて定義します。
- この2点が必須項目です。
- Ad Account ID
- Custom Audience Name
Facebookの管理画面側のオーディエンスリスト画面に表示されるのを待ちます。
他にもTwitterやAmazonDSP等いろいろな広告プラットフォームに連携できるようになっておりますので、よろしければご活用ください。
いかがでしたでしょうか。既存顧客に対して各媒体が保有しているデータを加味した上での広告配信や、既存顧客を除外した効率的な新規顧客向けの配信、既存顧客を元にした類似ユーザーへの配信等様々な施策にご利用頂くことができるようになります。ご不明な点等あれば、弊社のカスタマーサクセス迄ご相談ください。