本シリーズでは、Treasure Data CDPの(正確にはオーディエンススタジオ内の)新機能である「ジャーニーオーケストレーション」を紹介していきます。過去のセミナーを録画したビデオを記事の最後に載せていますのでそちらも併せてご覧ください。
ジャーニーオーケストレーションとは何か?
ジャーニーオーケストレーションは、オーディエンススタジオ上の各プロファイル(オーディエンススタジオでは顧客のことをプロファイルと呼ぶ)を、定義したカスタマージャーニー上に乗せ、プロファイルが次のステージ、またはジャーニーのゴール(コンバージョン)へ進むために必要な施策を(個々に適切なタイミングで)自動的に実施してくれる機能です。
カスタマージャーニーの作成
ジャーニーオーケストレーションではカスタマージャーニーを、ジャーニーエディタと呼ばれるキャンバス上に、マウスのドラッグ&ドロップによって作成できる機能を利用して作成することになります。
ジャーニーステージごとにステップを配置
さらにジャーニーエディタでは各ジャーニーステージに、「ステップ」と呼ばれるアクションアイコン(その上を通過するとイベントが発火)を設置していきます。このステップには
- アクティベーション
- (N日)待機
- 条件分岐(次期リリース、今回のリリースの対象外)
などがあり、プロファイルは各々のステージにエントリーした時点から、ステップを順番に進んでいくことになります。「アクティベーションステップ」を通過するごとに、メール配信や広告配信などの施策を受けることになり、それによってモチベーションが高まったプロファイルは次のステージへステップアップし、さらにそのステージのステップを進んでいくことになります。前回のアクティベーションの効果を待つために、次のアクティベーションまでに日数を設けたければ、その間に「待機ステップ」を挟むことによって、プロファイルは待機ステップ上に指定された日数待機することになります。
ジャーニーオーケストレーションの存在意義
「カスタマージャーニーを定義し、ステージごとに適切な施策を実施する」、これは従来から行われた試みであります。ジャーニーオーケストレーションの大きな特徴は、従来それらを行うために
- マーケターが各プロファイルのステージを把握すること、
- 適切な施策をマニュアルで実行すること、
これらを全てオートメーション化することができることです。
またオートメーションと聞くと、MA(マーケティングオートメーション)と同じと思われるかもしれませんが、CDPという顧客の莫大な情報を活用し、壮大なジャーニーを構築できるスケール感に違いがあると言えます。また、カスタマージャーニーの情報は、オーディエンススタジオのリソースとして他の機能(予測スコアリング、プロファイルAPIトークンなど)で活用できるというメリットもあります。
いかがでしょうか?ジャーニーオーケストレーションに興味を持たれた方は、以下の解説動画をご覧ください。
解説動画
動画1. ジャーニーオーケストレーションとは何か
CJO関連動画
- 1. イントロ編
- 2. ジャーニー作成デモ編
- 3. 分岐・マージステップ導入編
- 4. 質疑応答編