カスタマーコンサルティングチームの関根 大輔です。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、生活者の消費行動は大きく変化、インターネットショッピングをはじめ、インターネットのトラフィックは対前年比を150%以上の増加を示すような状況になっています。(令和3年版情報通信白書より抜粋)また、多くの企業様が、ここ数年でデータの活用に向けて動き出しています。
データの活用目的と活用例
データの活用領域においては、全体の傾向として「経営全般」、「企画、開発、マーケティング」でのデータ活用の割合が高くなっており、特に「経営全般」領域においては、全体の約57%がデータを活用しています。
データの活用領域
データの種類においては、「顧客データ」、「経理データ」、「業務日誌データ」、「電子メール」などの従来から社内に蓄積されているデータが多く分析に活用されています。
各データを分析に活用している企業等の割合
また、データの活用方法で言えば、全体の傾向として「見える化」(59.2%)、「予測」(40.8%)、「自動化」(6.9%)の順に割合が高くなっています。
分析結果の活用方法
このように企業のデータ活用は年々進みつつあります。「見える化」によって現状を把握することから始め、把握できたものに対しては今後の動向等を「予測」し、最終的には一連の動作を「自動化」するといった大きな流れも見てとれます。冒頭、コロナの影響もありインターネットのトラフィックは対前年比を150%以上の増加を示すような状況をお伝えしましたが、データ活用は、決してオンラインでビジネスを完結するサービスにとどまらず、また、企業規模の大小にかかわらず、ますます進んでいます。
例えば、ここ最近のニュース記事で言えば、スーパー各社が顧客データを活用し、地域密着の店作りを推進しています。食品でもネット通販やドラッグストアなど他業態に需要を奪われつつあるなか、デジタルデータを活用し画一的な店作りから脱却を目指そうとしている状況です。
- 「顧客の買い物かごに何が入っているかをデータ化」し顧客のニーズを分析
- 「店ごとにPOS(販売時点情報管理)データから時間別商品の売れ行き傾向やどのような「買い物傾向」にある顧客が多く来店しているかを予測、売り場作りでは来店が多いタイプが好む商品を配置
まさに、「顧客の見える化」そして「顧客体験の向上」を目指した取り組みだと思います。
Treasure Data CDPでは多種大量のデータを収集し、統合・分析することで「深い顧客理解」をサポートすること。結果を各種施策ツールへ連携し、サービスや施策へ活用し、パーソナライズされた「最高の顧客体験」を実現すること。を提供しています。顧客データの活用の際にはぜひ、弊社へお声がけ頂けたらと思います。
出典
令和3年「情報通信に関する現状報告」(令和3年版情報通信白書)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/summary/summary01.pdf
平成27年版情報通信白書 特集テーマ「ICTの過去・現在・未来」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc254320.html
令和3年8月15日 日経MJ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18CCW0Y1A610C2000000/