カスタマーオンボーディングチームの塚原 一喜です。
今回はTreasure Data CDPが提供する「プロファイルAPI」の活用についてご紹介いたします。
プロファイルAPIとは
プロファイルAPIは、トレジャーデータ内で作成したセグメント情報や属性情報を、任意のIDをKeyにして、Webブラウザ・アプリから問い合わせをして、返却するAPIです。サイトへの再来訪時などに、セグメントごとにコンテンツの出し分けをしたい、Web接客のシナリオを使い分けたい、といった施策側と連携することが可能になります。
*実際の実装方法はこちらで紹介しています
https://user-engagement.treasuredata.co.jp/howto/0203
どんな課題を持っているときに採用すべき?
- メールアドレス・電話番号など会員登録情報は持っていないけど、Treasure Data CDPで作成したセグメント情報を、Facebook,Googleに連携して広告配信したい。
- Karte連携実装したい(TDにプロファイルAPIのオプション契約がない場合は、契約が必要です)
- レコメンドツールと連携して、サイトコンテンツの出し分けを実装したい
上記のような課題が、現在プロファイルAPIをご活用いただいている企業様の大きなニーズになります。
広告連携:Facebook ,GoogleAds
この連携のポイントは、TDにセグメントを問い合わせにいく際は、TDの1stPartyCookieやログインユーザーIDなど、1stPartyデータでセグメントIDを問い合わせます。返却されたセグメントIDを、それぞれFacebook,Googleに引き渡す際は、それぞれのサービスの1stpartyCookieと一緒にセグメントIDだけが引き渡されていきますので、3rdPartyCookieを介さずにセグメント連携ができることがポイントになります。
Karte連携での活用
Karteとの連携には、
- Treasure Data CDPのProfile API連携
- Karte Data Hub連携
の、2通りの連携方式があります。Profile API連携での実装を採用いただくと、アノニマスユーザーへのWeb接客連携などが手軽に実装いただけます。アノニマスユーザー(未ログイン・未会員登録)ユーザーへの接客は、cookieベースでの連携実装になります。
例えば、TreasureData内で、コンバージョン(Ex.商品購入者=ThanksPage閲覧者)を教師データにして、機械学習でコンバージョン予測をした上で、スコアの高いユーザーに対して、限定クーポンを配信するといったシナリオも手軽に実装することができます。実装には、スクリプトの反映などが必要になりますが、テンプレートを用意しておりますので、担当までお問合せください。
サイトコンテンツの出し分け実装
無料で使えるGoogleOptimizeやABテストツールのVWOといった、Datalayerに書き出された任意の値を取得して出しわけのシナリオを組めるツールであれば、ProfileAPIでの連携実装が可能です。見込みが高いお客様の再来訪の際だけにSaleの案内を入れるなど、販促費の効率的な運用が可能になります。
皆様へのお願い
Profile APIは、Treasure Data CDPで作成したセグメント情報や属性情報を、Webやアプリに返却するシンプルなAPIです。シンプルなため、さまざま用途で活用できると考えております。これまでに3つのパターンでの使用法をご紹介しましたが、まだまだ活用に可能性は広がっていると思っています。こんな使い方はできないのか?などご相談ございましたら、お気軽にカスタマーサクセス担当までお問合せください。